100年に亘る大きな戦争が終わり新しい王がうまれた。
国はとりあえず一つにはまとまったが、戦争の残した爪痕が
癒えるにはまだまだ時間がかかるようだった。
若く情熱的で思慮深い王はまず国の民の暮らしを第一に考えた。
民の暮らしを守り助けるためにギルドを創設し、
都市の統治をまかせる事にした。
しかし傭兵崩れの集まりのようなギルドはまとまりが無く、
中々王の思うように事は進まなかった。
そこで王は一人の若者をギルドのリーダーに抜擢した。
その若者こそこの物語の主人公。
100年以上も昔に国の政治を影で支えてきた
大ギルド長の末裔である。
荒くれ者達をまとめあげ、且つ都市の復興発展を担い
国を一つにまとめ上げる事が主人公の責務である。
主人公がギルド長に就任して間もない頃
城から各ギルドにおふれが出る。
最近国のあちこちに冥府の魔王を崇拝するという
奇怪な宗教が流行りだした。
辺境地のあるギルド長がこの宗教の教祖的な存在であり
管理都市の宗教的支配を始めたらしい。
闇の教団と称するこの団体は戦争によって生み出された
貧困に喘ぐ民衆を言葉巧みに入信させ
急激に大きな団体へと成長していた。
組織化されたこの団体は略奪行為や破壊工作で
治安の悪化を招いている。
国王はこの宗教の究明および団体の根絶を宣言した。
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