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ストーリー

混迷渦巻くユロス王国とウェスタからの移民達

大陸内で繰り広げられる争いは、
多くの難民を生み出し続けていた。
ユロス王国は難民たちを受け入れ、
それにより更なる発展を遂げ、
移民の受け入れは長きにわたり続いていく。
だが、増え過ぎた難民を脅威と感じるユロス人は
国粋主義を唱え──

やがてそれは移民への追放論へと発展し、
ユロス人と移民の争いは激化していく。

事態を重く見た教会は、
改宗を条件に移民の保護を約束。
受け入れられない者は国外に去ることを促した。

しかしユロス王国を一歩出れば、
そこは戦争と疫病があるだけ。
多くの移民は教会の条件を無視した状況で
国内にとどまることになった。

教会の提案を無視したことに大義名分を得た
国粋主義者は治安を乱しているのは移民だとし、
さらに弾圧を強めていく。
この流れは国の中枢をも支配し、
「不法移民を捕らえて然るべき場所に集めて管理する」
という方針が決定された。

抵抗する不法移民を捕らえるのは、
王国からの依頼を受けた傭兵たちの仕事となる。

没落した貴族の青年、レスター・カドル。
今はしがない傭兵の身だが、祖国への誇りを持ち、
国に尽くして出征家を再興する思いを胸に抱いていた。
その夢を叶えるべく──

レスターの率いる双竜傭兵隊は任務へと赴いていく。

◆ユロス王国

白人種。風と水の加護を受けた民族が興した国家。
広大な国土を有するが、大部分は深い森林に覆われ人の住める土地は少なく、長年南方の蛮族からの防衛に腐心してきた歴史を持つ。

蛮族との戦いは、英雄マイカ・オブライエンの登場により収束、平和を勝ち得た以後、森林地帯の開拓を開始する。
その折、隣国で発生した飢饉による難民たちを、目先の労働力として迎え入れた。
しかし、急速に増える移民達に、国粋論者は危機感を持ち、移民を迫害しはじめる。

◆移民/ウェスタの民

有色人種。火と大地の加護を受けた民族。
大飢饉により国土が不毛の地となったことで、隣国であるユロス王国に移民として迎い入れられた歴史を持つ。
勤勉で同民族内での結束が強いことから、開拓事業では目覚ましい成果を上げるが、それが国粋論者に恐れられ、迫害を受ける。

一時はユロス王国を見限った者達も多数いたが、王国外に居場所はなくひとり、またひとりと密かに王国に戻り、不法に滞在し始める。
彼らは正式な認可を受けた移民と区別するため「不法移民」と呼ばれる。

◆教会

ユロスとウェスタは同じ神を信望していたが、風土と民族が受けた守護の違いにより、宗教体系には小さくない差異が存在する。

ユロスの国粋論者が移民の排除を進める中、教会は王国内の平安と、弱き者を、見捨てない教義により移民達の保護を申し出る。
しかし、教会もまた自らの支配力が衰えることを危惧。  結果、移民受け入れの条件として教会への従属、すなわち改宗を提示することとなった。