本作の主人公。
かつては名のある傭兵隊を率いていたが、今は一匹狼として諸国を流れ歩いている歴戦の傭兵。
多くの戦場をめぐってきた経験から、多少の事では動じず冷静で堂々としている。
面倒事は嫌がるものの、人の窮状を黙って見過ごすことはできない性分で、割に合わなくても依頼主は絶対に裏切らない。
アストラス王国の第一王女。
勝ち気でお転婆。意志が強く、自分が正しいと思ったことはてこでも曲げない。
王国一の戦士に師事し、剣の腕前は高い。
王位継承権争いで継母ローザ王妃に命を狙われているため、護衛のアナスタシアとリッキーを連れて出奔する。
キラ王女の護衛の女性。銃の名手。
冷静沈着な性格。芯がしっかりしていて礼儀正しい。
王国軍の諜報部隊に所属していたことがあり、キラからはその博識と知謀を頼られている。
一目で人の能力を見抜く才能があり、通りかかったアーヴィンを只者ではないと感じ、救いを求める。
キラ王女の護衛。下級の神官。
小柄で常に無邪気な笑顔をたたえる隊のムードメーカー。
年上のアナスタシアには頭が上がらない。
教会での修行暮らしから宮仕えするようになったため、キラ王女同様に世間知らず。
アーヴィンの幼馴染。頭脳明晰で実年齢よりもかなり若く見られる魔術師。
性格は穏やかで、誰に対しても礼儀正しく、年下に対しても敬語で話す。
かつてはアーヴィンと共に傭兵として諸国を渡り歩いていたが、隊の解散後はアストラス王国に身を落ち着ける。
その博識を買われ、王国が運営する研究所に所属していたのだが――
アストラス王国の王妃。隣国ベスティア王国から従属の証として差し出され、王との間に男子・カイル王子をもうける。
カイル王子の母である立場と王からの寵愛を利用して権威を振りかざし、王の死後、幼いカイル王子の代わりに政治を担うため摂政につく。
臣下からは長幼の序を重んじてキラ王女を次の王に臨む声も上がっており、キラ王女を疎ましく思っている。
カイル王子と腹心クリフォード以外には心を開かず、国民を蔑ろにした政治と贅沢な暮らしを行い、王国を急速に傾ける。
アストラス王国の宮廷魔術師。隣国ベスティアの出身で、ローザ王妃の腹心。
ローザ王妃を愛し、絶対の忠誠を誓っている。
ローザ王妃もクリフォードには心を開いており、自身の唯一無二の味方である彼を愛して、彼を強引に出世させてきた。
カイル王子が王としてアストラス王国に君臨したあかつきには、強き王として諸国を打ち破る大国を築かせるため、魔導研究に心血を注いでいる。
魔導研究が金食い虫であり、国民に重税を課していることを心苦しく思っているが、すべてにおいてローザ王妃の幸せが優先される。